麻薬探知犬
麻薬探知犬とは、鋭敏な嗅覚と、獲物を獲得して独占しようとする習性を利用して、わずかな麻薬の臭いから、かくされた麻薬を見つける能力を身につけた犬です。
麻薬探知犬は、空港で海外から密輸入される麻薬類を見つけ、ハンドラーと呼ばれる東京税関の担当官に教える仕事をしています。
麻薬探知犬の役割は主に二つに分かれます。
一つは、場外にいて怪しい荷物を見つけるアグレッシブ・ドッグ、もう一つは、到着ターミナルで麻薬を隠し持っている人を見つけるパッシブ・ドッグです。
麻薬探知犬には、どんな場所も平気で、人見知りをせず、動くものに対して興味があり、強い集中力と執着心、独占欲を持っていることが求められます。
2003年10月現在、日本には103頭の麻薬探知犬(アグレッシブ・ドッグ74、パッシブ・ドッグ29)がいます。彼らは、麻薬探知犬訓練センターの認定を受けた卒業生です。
犬種には、センターが開設された1987年ごろには、ジャーマン・シェパードが多かったのですが、近年では、遊び好きで人懐っこいラブラドール・レトリーバーが圧倒的に増えてきているようです。