避妊と去勢 ① メリット
メス犬の避妊手術は、一般の家庭にもだいぶ認識され、家庭犬のほとんどが行うようになってきています。
一方、オス犬の去勢手術に関しては、手術後のメリットがあまり認識されていないためか、まだ手術を行う飼い主さんは少ないようです。
「手術をするのはかわいそう」と考える人もいます。確かに、病気でも何でもないときに開腹手術など、受けさせたくないのは当然です。
でも本能を残しておいて、その行動を「イケナイ」と叱ったり、迷惑がるほうが犬を困惑させます。
手術によって健康的な生活や精神的な安定が得られることは、飼い主と犬の両方にとって幸せなことだと思います。
メスの不妊手術は、生後5~6ヶ月で行うのが理想的です。若くて痩せているな時期なので、発病してからよりも手術が容易で、術後の回復も早いです。
オスの去勢手術も、メスとほぼ同時期に行います。
避妊手術のメリット
① 精神が安定し、性格も穏やかになる
② 分泌物で室内を汚すことがなくなる
③ 卵巣異常、子宮蓄膿症、乳ガンなど、ホルモンが原因の病気を防ぐことができる
去勢手術のメリット
① 反抗心や攻撃性が低くなり、しつけが楽になる
② 放浪性やむだ吠え、排尿(マーキング)行動が少なくなる
③ 精巣の腫瘍、前立腺や肛門の病気、ホルモンが原因の病気を防ぐことができる