応急手当 ⑥誤飲
犬は、飼い主が考えてもないようなものを、口にしてしまうことがあります。
人間の薬や子供のオモチャ、乾電池、ときには観葉植物を食べてしまうこともあります。
飲み込んだものが中毒物質であれば、すぐに呼吸がおかしくなったり、吐いたり、意識がもうろうとするなどの中毒症状が出る場合があります。
しかし、そういう症状を見たからといって、全てが中毒とは限りません。似たような症状を起こす病気が数多くあります。
中毒物質に接触したり、食べてしまった場合は、命を落とすケースもあります。
ですが、飼い主が、ペットが中毒物質や異物を口にする現場を見るのは、まれなことです。
連絡を受けた獣医師が、症状や周囲の状況から、中毒かどうかを判断せざるをえないことがほとんどのようです。
もし、犬が何かを口にしたのを目撃した場合、あわてないで口に入れたものに関する情報(薬品のパッケージ、植物の名前)を獣医師に伝えたあと、病院に連れていきましょう。
そうすることで、獣医師は犬が病院に来るまでの間に準備ができるので、すぐに処置することができます。