応急手当 ②止血の方法
深爪をしたときや肉球を切ったときなどは、血管が多い部分なので、かなりの出血があります。
出血している犬を見ても飼い主は、慌てないようにしましょう。落ち着いて、出血の場所、傷口の大きさや深さを観察して下さい。
場所や傷の具合が分かったら、以下のような方法で止血します。
止血方法
① 圧迫
(1) 吸収性のあるパッド(コットンパフ)などを傷口に強く押し当てます。
(2) 表面に血がにじんでも取り替えないようにします。固まりかけた傷口が開いてしまいます。
(3) しばらくしたら、幅広の伸縮包帯(タオルやネクタイでも可)をゆるく巻いて固定し、病院に行きます。
② 爪の止血
(1) 爪がはがれたり割れたときは、すぐにパッドで強く押さえます。しばらくすると出血は止まります。
(2) 深爪の場合は、痛みがひどいので落ち着くまで待ちます。その間、床に血がつかないようにシーツなどをしくといいでしょう。
(3) 血が止まったら、爪の状態を見ます。まだつながっているようなら、そのままにして病院に行きます。
( 吸収性パッドがなければ、ティッシュペーパーを数枚重ねて傷口の大きさに合わせて、折りたたんで使います。トイレットペーパーは傷口についてしまうので使用を避けましょう。)
この状態で、とにかく病院につれていきましょう。
血が止まったかどうかは、病院で確認します。消毒や傷口をふさぐなどの治療は、感染症を予防するためにも、必ず病院で行いましょう。
出血が大量で、歯ぐきや舌が白くなったいたり、ショック症状があるときは、人口呼吸などの処置が必要になります。