体温の計り方
犬の様子がおかしいと思ったら体温をはかってみるとよいでしょう。犬の体温はふつう肛門ではかりますが、どうしても肛門ではかれない場合は内股のつけ根ではかることができます。
正常な体温は、38℃~38.5℃ぐらいですが、内股の場合はそれより1℃ほど低めにします。
① 直腸検温
(1) 犬を動かさないようにしっかりおさえてもらいます。目盛りを下げ、肛門の中になめらかに入るように体温計にワセリンか食用油を塗りつけます。体温計は棒状のものがよいでしょう。
(2) 尾を持ち上げて肛門内に体温計をゆっくり入れます。深さは犬の大きさにより3cm~6cmぐらいです。
(3) その状態でおよそ一分間待ちます。そして、体温計を抜き、ティッシュペーパーで汚れを拭いてから目盛りを読み取ります。そのあと体温計は水と石鹸で洗っておいて下さい。
② 内股でのはかり方
内股のつけ根に体温計をはさみ、後ろ足を外側から押し付けて体温計と皮膚とを密着させます。およそ4分~5分その状態を保って体温計を外し目盛りを読みます。