犬のかかりやすい病気

健康管理

 

 犬も人間と一緒で、かかりやすい病気があります。病気の知識があれば、未然に防げると思うので頭に入れておきましょう。

 

① 肥満 

 

 豊かな食事とせまい環境などによって、犬にも肥満がふえています。最大の原因は、エネルギーの取りすぎ運動不足ですが、ホルモンが関連しておきることもあります。

 

 「ただ太りすぎているだけ」と考えるのは危険です。肥満が心臓病や肝臓病、すい臓病、糖尿病などの引き金になるのは、犬も人間と同じです。関節の病気や皮膚疾患もおこします。

 

 一般的には、一歳を過ぎたころの体重が、その犬の適正体重と判断します。

 

 犬の体を両脇からさわったときに、指で肋骨にふれるくらいの状態です。脂肪が多く、肋骨が分からないのは太りすぎです。 

 

 犬は、自分で食べ物を買うわけではありませんから、食べたら太ることも知りません。一度太らせたら、やめさせるのはひと苦労です。 

 

② 歯の病気 

 

 歯垢や歯石が細菌の感染をおこし、歯肉を痛めます。

 

 歯周炎になると歯がぐらついたり歯の根が侵されて、痛みや口臭、食欲不振、内臓の病気まで引き起こします。  

 

 子犬のときから飼い主が指にガーゼや布を巻いて、歯と歯肉のマッサージをしてやります。

 

 やさしくほめながら、少しずつならしましょう。とくに、上の奥歯の外側は忘れないようにします。

 

 なれればやがて小型の歯ブラシ(人間の幼児用など)で磨くこともできるようになります。

 

 歯磨きは歯の病気を予防します。

 

 小型犬は、生後2歳ぐらいで早くも歯石の除去が必要になる場合があります。一年に二回ぐらいは歯の検診を受けてみましょう。

 

 犬は、生後5ヶ月ごろに乳歯から永久歯に生えかわります。この時期には、食欲の変化がみられますので健康には十分に気を配りましょう。

 

③ 腸内寄生虫や細菌 

 

 回虫、こう虫(十二指腸虫)、条虫(さなだ虫)、鞭虫などが、腸に寄生する代表的な虫です。

 

 嘔吐や下痢、血便などの原因となります。軽い場合には症状が現れないので、定期的な検便が必要です。中には、検便で検出されない寄生虫もいますから、病院で相談をしましょう。

 

④ 子宮蓄膿症 

 

 おもに中年以上のメスにおこりやすい子宮の病気です。卵巣のはたらきが悪くなったために、子宮内に菌が入っておこると考えられています。

 

 この病気は、ゆっくり進行するので気が付かないうちに病状が進むことが多く、発見が遅れると命にかかわります。

 

 分かりやすい症状としては、飲水量がふえ、尿も多くなります。食欲にむらがあり、貧血や嘔吐がみられます。若いうちに卵巣、子宮を摘出して不妊手術をしておけば避けることができます。

 

⑤ 腫瘍(ガン) 

 

 犬も最近は長寿になり、それに伴って腫瘍の発生率も急増しています。

 

 犬は一般に7歳になると老化が始まり、腫瘍は、体の表面だけでなく、体内の臓器(肺、腎臓、脾臓、脳)などにも発生します。  

 

 体の表面にできる小さな腫瘤、睾丸の腫瘍、乳腺のしこりは、飼い主が丁寧にさわれば発見できます。小さなうちに検査し、多くの場合、切除することが、転移を防ぎ、早期治療になります。

 

 とくに、多発する乳腺の腫瘍は生後6ヶ月ごろから始まる第一回の発情の前に、不妊手術を行うと、発生率を低くすることができます。

 

 子犬を生ませる予定のない場合は、生後6ヶ月ころまでに手術を受けるといいでしょう。  

 

 メス犬は、不妊手術を施すことによって、卵巣や子宮にかかわる病気を予防できるばかりでなく、発情期のトラブルをなくし、精神的に安定した家庭犬として、健康で長寿が保てることも分かっています。

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