「持ってこい」
「ホールド」ができるようになったら、飼い主が投げたものを持ってくるゲームの練習を始めてみましょう。
しつけの際には、遊びの要素を重視して、けっして強制的にならないように気をつけましょう。
楽しく遊ぶことができれば、犬にとっては、肉体的にも精神的にも十分満たされるはずです。
トレーニング法
① このトレーニングでは、長めのリードを使用したほうがいいでしょう。
飼い主は、立ったまま腰をかがめて、リードを握った手で犬の首輪をつかみます。
そして、「オスワリ」の姿勢を保っている犬に、逆の手に持っているダミーをよく見せます。(ダミーは何でも構いません。)
こうして、犬の目をダミーに集中させてから、離れた場所に投げます。
② 飼い主は、おさえていた首輪から手を離し、それと同時に「持ってこい」と命令します。
③ 犬がダミーを追いかけて行ってくわえ上げたら、そこで「おいで」と声をかけ、呼び戻します。
このときも、声かけと同時に自分の方へ招くように手サインをします。
④ 犬がダミーをくわえたまま戻ってきたら、ダミーを落とさないように飼い主が手の平で犬のあごを支えます。そして、たくさんほめてあげましょう。
かなり難易度の高いトレーニングですから、ここまできたら、通常よりも大げさにほめてあげましょう。
⑤ 犬が戻ってきた途端、飼い主がダミーをすぐに離すように命令すると、犬は「せっかく取ってきたのに、取られてしまうのか」と思ってしまいます。
すぐに取り上げたりせずに、しばらく間をおいてから「出して」と命令しましょう。