甘がみの矯正法
子犬によくみられる癖ですが、かまって欲しいとき、あるいは、いたずら心から、むやみにかみついてくることがあります。これを「甘がみ」といいます。
人間に対して攻撃することが目的ではなく、また縫うほどの大怪我を負わせられるわけではないので、飼い主もつい許してしまうことが多いようです。
しかし、この甘さが最大の問題でもあるのです。
放っておくと、しだいにエスカレートし、威嚇行為、暴力行為にまで発展することがあります。
親犬や兄弟犬と一緒に過ごす時間が長ければ、まず問題ありません。兄弟犬とじゃれあっている間に、もし他の兄弟をかんでしまったら嫌がって、そこで遊びは中断してしまいます。
そして、その原因が自分にあることを知り、むやみにかんではいけないことを学ぶのです。
飼い主が甘がみの癖を矯正するには、母親犬がやるようにかまれた瞬間に「痛い!」と痛がってみせるのが一番効果的です。
あるいは、「ダメ!」と厳しい声で叱ってみるのもいいでしょう。
また、右手で手刀を作り、かみついてくる犬を引き離すように押すという方法も効果があります。
「いつも、やさしくなでてくれた右手なのに、今日はいつもと違う」と思わせることで、甘がみはいけないことだと犬に気づかせる方法です。