ドッグフードの始まり
現代では当たり前のようにあるドッグフードですが、もちろん昔からあったわけではありません。では、ドッグフードはどのようにして、現在のように普及していったのでしょうか?
ドッグフード発祥の地は、アメリカです。
ドッグフードが、はじめて作られたのは19世紀になってからです。それ以前は、アメリカの犬も、人間の残飯を食べていたに違いありません。
1860年頃、あるセールスマンがイギリスに行ったときに、水兵がビスケットの残りを犬にあげているのを見て、犬用のビスケットを開発したのが、ドッグフードの原型だと言われています。
そのビスケットは、麦、野菜、肉を混ぜて焼いて作ったもので、狩猟で犬を連れているようなイギリスの上流階級の紳士相手に販売され始めました。
1962年には、アメリカの「ラルストン・ピュリナ社」が世界で初めて、肉を使ってドライフードを作りました。
これは人間にとって「便利」であることを売りに作られたものなので、栄養面では偏りがあったようです。
その後、第二次世界大戦後、「手軽で便利」という理由から、一般の家庭にも浸透していきました。