異常を持って生まれた犬は、どうしたらいいの?
ごく稀に、異常を持って生まれてくるケースがあります。原因の多くは、母親犬か父親犬のいずれか、あるいは両方に遺伝的異常があるために起こります。
中には、妊娠初期などに母親犬が病気になり、その治療のために薬品を与えられたり、放射線を照射されたりして、異常のある子犬が生まれることもあるといわれていますが、実際にはこうしたケースは少数です。
実際は、異常を持って生まれてくる犬のほとんどが、遺伝的異常であるといわれています。
遺伝的異常で、最も注意したい点は、近親交配は絶対に避けるということです。たとえ一見正常な子犬が生まれても、その子犬が成長したら交配・出産は避けるべきでしょう。
なぜなら、その犬は、異常のある子犬が生まれる遺伝因子を持っている可能性が高いからです。
こうした不幸な子犬を増やさないためにも、まずしなければならないことは、母親犬の不妊手術です。できれば産後2~3ヶ月たってから手術を受けるようにします。
その一方で、父親犬が分かっているなら、父親犬も去勢手術を受けさせるか、あるいは二度と交配させないように気をつけます。
父母どちらの遺伝子が原因で起こったのか判明しにくので、両方の犬に十分配慮することが必要です。 原因が分からなければ、遺伝子を断ち切る勇気をもちましょう。